α7Ⅲを購入して結構時間が経つが
そのうちやろう…
と思って後回しにしていたことがある。
それが『カメラ機器の環境整備』である。
今回はカメラの状態をベストに保つためにタイトルの通り自作でカメラ防湿庫を作成したので作成の過程と作成したものを紹介する。
そもそも防湿庫は必要なのか?
これを読んでいる人の中には『そもそもカメラ防湿庫いる??』
と思っている人もいるだろう。
『防湿庫なくても全然行けるぜ!!』
なんて声もたまーに聞く。しかし断言する。
カメラの防湿庫は絶対に必要だ。
なぜなら『カメラにとって湿気に弱い』から。カメラにとって湿度が天敵の理由を解説していくのでぜひ読んでほしい。
レンズもカメラ本体も湿気に弱い
カメラ機材は湿気に弱い。
というのも湿気によってカメラやレンズ内にカビが発生してしまうからだ。カビが一度発生してしまうと手入れが面倒だ。
レンズの外側にカビが生えるのはまだ百歩譲って良しとしてレンズの内側に白カビが生えてしまうと更に大変なことになる。クリーニングに出す、修理に出す、もしくは分解して内部を清掃することになる。
ほとんどの人はレンズを分解して清掃なんてことはできないと思うので修理に出すことになる。保証が効くとしても修理の間、使いたいレンズが使用できないなんてことになりかねない。
もしかしたら修理代金を払うことになるかもしれない。そんなことにならないためにも防湿庫や湿度を管理することは必須ということ。
カビの生える条件
とりあえずカビが生えると面倒なことは理解してもらえたかと思う。
ここまで読んでくれた方はカビを生やしてしまうようなことはないと思うが一応カビの発生条件も記載しておく。
下記がカビの発生しやすい条件なので参考にしてほしい
- 気温20~30度
- 湿度60%以上
となっている。
カメラの保管に適しているのは大体40%以下と言われているのでそれくらいの湿度を保ちたい。また除湿し過ぎも良くないので気をつけましょう!
またカビは『ホコリ、ゴミ』などを栄養として成長するので撮影後はしっかりと掃除しておこう。雨の日の撮影で濡れたまま放置~なんてことは絶対NG!
ちなみにレンズの清掃はこちらのレンズペンがめちゃくちゃオススメだ!
だから防湿庫は必要!!
高価なカメラやレンズをだめにしてしまわないためにもカメラの防湿庫は必須と言っても良いでしょう!
一般的に販売されているカメラ防湿庫で良さそうなモノをいくつか紹介しておきます。
有名なメーカーの防湿庫はこんな感じのラインナップです。
どれも電子制御で湿度を管理してくれるのでとっても楽に保管できます。
しかしネックなのが値段。
安いもので1万弱。高いものは本当に高いです。
防湿庫の容量にもよりますが、1万円~10万円ほどまでは覚悟しておいたほうが良いです。
お金に余裕があればしっかりした防湿庫を購入できますが中にはそうも行かない人がたくさんいると思います。
そこで今回紹介するのが『簡易防湿庫』です。
なんと今回の方法なら防湿庫が【1000円以下】で作成できます!
防湿庫の必要性は感じていたけど、お金に余裕がない人におすすめです。
【総額1000円以下!】防湿庫を自作するために必要なもの
防湿庫を自作することでお金をかけなくても、湿度とカビからカメラ機材を守ることができるようになりました。
自作防湿庫に必要なもの
自作防湿庫に必要なものは次の2点です。
- コンテナボックス
- 乾燥剤
載せいている写真は実際に購入したものです。
それぞれアマゾンで購入しました。
合わせて1000円以下です。
僕はα7Ⅲとレンズ3本だったのでこのサイズのコンテナで十分でした。
もしレンズの数が多い場合はもう少し大きいコンテナとキングドライの数を増やすことをおすすめします。
それでも市販の防湿庫を購入することを考えると断然安価ですみます。
簡易的な自作防湿庫作成の手順
簡易防湿庫作成の手順は次のとおりです。
- コンテナボックスの中にレンズを入れる
- コンテナボックスの中に乾燥剤を入れる
- 必要であれば湿度計を入れて湿度を確認できるようにする
コンテナボックスの中にレンズを入れる
まずは購入したコンテナボックスの中にレンズを入れましょう。
今回はレンズを2本コンテナに入れてみました。
コンテナボックスに乾燥剤を入れる
レンズを入れたら、コンテナボックスの空いているスペースに乾燥剤を入れましょう。
できるだけ中央に配置し、もし中央に置けない場合は両サイドに乾燥剤を置くなど工夫しましょう。
もし片方に乾燥剤が偏って配置されている場合、コンテナボックス内の湿度が均一にならない可能性があるためです。
今回作成しているサイズぐらいでは問題ないですが、大きなコンテナボックスの場合は念のため均等配置にすることをおすすめします。
可能であれば湿度計も購入して入れておく
ちなみに僕はデジタル湿度計を一緒に購入して湿度も測定できるようにしました。
高いものでもないので買っておいて損はないと思います。
▼実際に機材を入れた写真▼
カメラとレンズは撮影に使っているので入っていませんがこんな感じです。
普通に十分ですよね。
湿度も35%程度といい感じに湿度をキープしてくれています。
自作した簡易防湿庫の使いかた
簡易防湿庫の使い方を解説します。
解説と言っても何もすることはありません。
ただコンテナの中にぶち込むだけです。
この簡易防湿庫は電源も必要ないので電気代もかかりませんし、最初のうちはコレで良いと思います。
ただし、管理するレンズやカメラの数が増えてきた場合はしっかりとした防湿庫を購入することをおすすめします。
今回の簡易防湿庫はあくまで『簡易』。
カメラもレンズも高いものなので、できることなら自動防湿庫で管理することが一番オススメです。
簡易的な自作防湿庫でよくある質問
簡易防湿庫を使っていてよく聞く質問を集めました。
簡易的な自作防湿庫は何年持つ?
- 簡易防湿庫は何年持つ?
-
今回作成した簡易防湿庫は乾燥剤を取り替える限り使用ができます。
乾燥剤の交換期限は大体8ヶ月なので、8ヶ月経ったら乾燥剤を交換しましょう。
簡易的な自作防湿庫の置き場所は?
- 簡易防湿庫の置き場所は?
-
簡易防湿庫は直射日光が当たらず、温度変化が少ないところに置きましょう。
温度変化が大きいところ置いてしまうと結露などの可能性があります。
作業用デスクの下やベッド下、クローゼットなどがおすすめです。
簡易的な自作防湿庫の湿度はどれくらいが適正?
- 簡易防湿庫の湿度はどれくらいが適正?
-
簡易防湿庫内の湿度はだいたい40%前後に保ちましょう。
60%以上になってしまうとカビの活動が活性化してしまいます。
キングドライなら40%前後に湿度を保ってくれるのでおすすめです。
簡易的な自作防湿庫の温度はどれくらいが適正?
- 簡易防湿庫の温度はどれくらいが適正?
-
簡易防湿庫の温度は20度前後が良いでしょう。
カビはだいたい20度後半~30度で活動が活発になります。
梅雨の時期や夏は特に湿度・温度が上がりやすいので注意しておきましょう。
自作した防湿庫でカメラをカビから守ろう!
毎年梅雨時期はカメラやレンズにカビが生えないか気になる季節ですがカメラの防湿庫を作ることでしっかりとカビから守ることができます。
一度生えてしまうと大変ですから高いものでなくていいので防湿庫を用意しましょう!
もちろん僕のような簡易防湿庫でもいいししっかりとした防湿庫を作っても良いです!
まずはレンズと防湿庫を守る管理体制から整えて行きましょう!
今回使った商品
簡易防湿庫だけなら1000円以下!
デジタル湿度計をつけても2500円以下なのでお手軽ですね!
防湿庫に入れているレンズ
僕が防湿庫にぶち込んでいるレンズです。参考までに…