この記事では、標準ズームレンズの必要性について議論しており、一部の人々は50mm単焦点レンズが十分だと考える一方で、多くのプロや趣味の写真家はその多機能性を高く評価しています。
また、標準ズームレンズは便利性が高く、幅広い焦点距離をカバーできるため、特にミラーレス一眼カメラの最初のレンズとして、または旅行中の荷物を少なくしたい場合におすすめです。
さらに、Sony、Sigma、Tamronからのおすすめ標準ズームレンズが紹介されています。
標準ズームレンズはいらない?
「標準ズームレンズはいらない」という意見がたまに聞きます。
標準ズームレンズが不要といわれる理由は、主に以下の理由が多いです。
- 50mm単焦点で充分
- 標準域ならスマホで問題ない
50㎜単焦点で充分
「50mm単焦点で充分」という声が一部であります。
35mmや50mmくらいの焦点距離をもつ単焦点レンズは、汎用性が高く20~100mmほどの標準域のズームレンズは必要ないという意見です。
とはいえ、そもそも単焦点レンズとズームレンズは使用用途が違います。
特に屋内撮影や人ごみの撮影などは、単焦点レンズだと被写体との距離感もつかみにくいため標準ズームレンズが活躍します。
家族を撮影したい場合やテーマパークなどで撮影をしたい人、初めて一眼レフカメラを購入する人は標準ズームレンズを持っておいて損はないでしょう。
標準域ならスマホで問題ない
標準域ならスマホで問題ないという意見もあります。
近年はスマートフォンのカメラが高性能化しているので、標準域の撮影距離はズームレンズがなくても問題ないという意見です。
たしかにスマートフォンのカメラは年々優秀になっており、撮影できる写真も非常にきれいですがまだまだ一眼レフカメラで撮影した写真には画質や質感などで劣ることが多いです。
特に夜間撮影などでは、写真の写りが全然違いますし移動速度が速い被写体の撮影しやすさも全然違います。
いつもスマートフォンで撮影している距離の写真を、もっときれいに撮りたいのであれば標準域のズームレンズは非常に推すすめです。
標準ズームレンズの必要性
1本で幅広い焦点距離をカバーできるので便利
標準ズームレンズのおすすめの使い方
標準ズームレンズの使いどころがよくわからないという方のために、おすすめの使い方を紹介いたします。
- ミラーレス一眼カメラの最初の1本に
- 旅行などで荷物を少なくしたいときに
- 日常の撮影シーンにもおすすめ
ミラーレス一眼カメラの最初の1本に
焦点距離の20㎜~100㎜前後をカバーする標準ズームレンズは、ミラーレス一眼カメラの最初の1本としては最適です。
一眼レフカメラを始める際には、焦点距離ごとの撮影画角やどんなものが撮影できるのかが中々イメージしにくいでしょう。
標準ズームレンズで撮影できる20㎜~100㎜前後の画角は、日常で使用するシーンが多いため難しいことを考えずに購入しても問題ないです。
これからミラーレス一眼レフカメラを購入する際は、標準ズームレンズの購入を検討しましょう。
旅行などで荷物を少なくしたいときに
標準ズームレンズは旅行などで荷物を少なくしたいときに、非常に活躍します。
なぜなら、使いやすい画角のレンズが多いので、何を撮影するかわからない時でもある程度は対応することができます。
「35mmや50mmなどの単焦点レンズで充分だし軽いから楽!」という方もいるかもしれませんが、単焦点レンズで少しでも不安がある場合は標準ズームレンズを持っていくことをお勧めします。
日常の撮影シーンにもおすすめ
標準ズームレンズはもちろん日常使いに最適です。
友人とのお出かけや、恋人とのデートなどのシチュエーションで標準ズームレンズを持ち出しておけば大体の撮影シーンは問題なく対応することができます。
軽い単焦点レンズには手軽さや機動力で劣ることも多いですが、少し離れた場合の撮影や広角に撮りたい景色の写真も同じレンズで撮影できるのでとりあえず一本はカバンに入れておくことが多いです。
実際に僕も日常生活ではズームレンズをよく使います!
どんなシーンでも撮影できてとても便利です。
Sonyのカメラで使えるおすすめ標準ズームレンズ
Sonyのフルサイズカメラで使用できる標準ズームレンズをいくつか紹介しておきます。
Sony純正とサードパーティー製のレンズどちらも解説しているので、気になる方はチェックしてください。
Sony純正の標準ズームレンズ
Sony純正の標準ズームレンズでは以下がおすすめです。
- FE 24-105mm F4 G OSS
- FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
- FE 24-70mm F2.8 GM II
FE 24-105mm F4 G OSS
FE 24-105mm F4 G OSSは「小三元レンズ」と呼ばれる広角側でも望遠側でも開放F値が4.0から変わらないレンズとなります。
一番のポイントはF4通しながら、24mm~105mmまでをカバーできる使い勝手の良さです。
少し重いレンズなので日常使いとなると、若干使いづらさはあるもののズームレンズの弱点である望遠側の暗さをカバーできているので旅行のお供にもピッタリです。
実際に購入して使用しています。
本当に使いやすいのでカバンには絶対入れています。
実際に使用している記事もあるので「【最強神レンズ】迷ったらFE24105G!標準ズームの小三元レンズをレビュー」もぜひ参考にしてみてください。
FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS
FE 28-70mm F3.5-5.6 OSSはSonyで一眼レフカメラを購入した際に、キットレンズとして同封されていることが多い初心者用の標準ズームレンズです。
キットレンズですが、使いやすくコンパクトなのでミラーレス一眼レフカメラを購入してしばらくはこちらのレンズで練習するのがよいでしょう。
FE 28-70mm F3.5-5.6 OSSを使用していて物足りなくって来たら、少し高い標準ズームレンズに買い替えていくのがおすすめです。
FE 24-70mm F2.8 GM II
Sony純正のレンズでも最高峰の「G MASTER(Gマスター)」と呼ばれるランクに位置する標準ズームレンズです。
大三元レンズと呼ばれるF2.8通しのレンズなので、暗所でも撮影しやすく表現力もぴか一といっていいでしょう。
その分、値段も高いです標準ズームレンズとしては文句の付け所がないレンズです。
余裕が出れば購入を検討したいレンズなのでチェックしておきましょう。
sigmaの標準ズームレンズ
sigmaはサードパーティ製と呼ばれる、Sony純正ではないレンズです。
純正ではないですが、コスパに優れていて中には純正レンズに引けを取らないほど良いレンズもあります。
そんなsigmaでおすすめの標準ズームレンズは以下の通りです。
- 24-70mm F2.8 DG DN | Art
24-70mm F2.8 DG DN | Art
24-70mm F2.8 DG DN | Artはシグマ製のレンズで、F2.8通しの大三元レンズです。
純正の大三元レンズが非常に高価なのに対して、24-70mm F2.8 DG DN | Art は10万円ちょっとという値段で購入できるため非常にコストパフォーマンスに優れています。
写りも非常に良いという口コミが多く、満足度の高い1本となっています。
Sony純正で小三元レンズのFE 24-105mm F4 G OSSと同価格帯か少し安いので、F4よりもF2.8を取りたいという方は検討してもよいでしょう。
TAMRONの標準ズームレンズ
TAMRONもsigmaと同じくサードパーティ製のレンズメーカーです。
TAMRONはSony純正やシグマよりも価格を抑えたレンズが多く、コストパフォーマンスに優れたレンズが多いです。特にズームレンズは大三元レンズをそろえているので、ズームレンズをそろえるなら比較的安くそろえることが可能でしょう。
28-75mm F/2.8 Di III VXD G2
28-75mm F/2.8 Di III VXD G2はTAMRONが販売している、標準ズームレンズです。
他社のレンズは70mm終わりのレンズが多いですが、こちらのレンズは75mmまでカバーしているので他のレンズよりも少しズームすることが可能です。
F値2.8通しの大三元レンズの中では、価格が一番安いのでコスパを追い求める方は非常におすすめです。
写りや解像度を求める方は、Sony純正やsigmaのレンズを購入するほうが良いでしょう。
標準ズームレンズはいらない?についてのまとめ
「標準ズームレンズはいらない」という声もある中、この記事を通してその真価を再確認しました。
確かに、50mmの単焦点やスマホのカメラも日々進化していますが、標準ズームレンズの持つ汎用性や特定のシーンでの優れた性能は無視できません。
特に、ミラーレス一眼カメラを始めたばかりの方や、旅行中の撮影を考えている方には、このレンズの存在は非常に価値があるでしょう。
Sonyやsigma、TAMRONなど、多くの選択肢がある中で、あなたの撮影スタイルや予算に合ったレンズを見つけることが大切です。
最後に、カメラやレンズはあくまで道具。大切なのはその背後にある「撮りたい」という気持ち。標準ズームレンズを手にして、新しい世界を撮影してみませんか?