夜景の撮り方|一眼カメラの設定と手持ち・三脚それぞれのコツを実例で解説


どうも、リョウです!

夜景撮影って、正直めちゃくちゃ奥が深いです。僕もカメラを始めた頃は「暗い場所で撮ったらブレブレになった…」「なんか全体的にノイズまみれ…」みたいな失敗を量産してました。

でも、設定のポイントさえ押さえてしまえば、一眼カメラの夜景撮影はそこまで難しくないです。三脚があるかないかで設定の方向性が変わるだけで、やることはシンプル。

ということで今回は、僕が普段使っているSony α7IIIでの夜景撮影の設定と撮り方を、三脚あり・手持ちそれぞれのパターンで紹介します。伏見稲荷やコスモタワーで実際に撮影したときの話も交えつつ書いていくので、参考にしてもらえたら嬉しいです。

目次

夜景撮影に必要な機材

まず最低限の機材から。夜景撮影で必要なものは大きく分けて3つです。

カメラ本体(マニュアル撮影ができるもの)

夜景撮影ではシャッタースピード・ISO感度・絞りを自分でコントロールする場面が多いので、マニュアルモード(Mモード)が使えるカメラが必要です。一眼レフでもミラーレスでもOK。

僕はSony α7IIIを使っていますが、ボディ内手ブレ補正(IBIS)が5段分あるので手持ち夜景でもかなり頼りになります。フルサイズセンサーで高感度にも強いので、夜景撮影との相性はめちゃくちゃ良いです。

レンズ(明るいレンズが有利)

夜景撮影ではF値が小さい(明るい)レンズが有利です。F2.8以下のレンズがあると手持ち撮影の幅がグッと広がります。

  • 広角レンズ(16〜35mm):街並みや広い夜景を撮るのに最適
  • 標準ズーム(24〜105mm):万能。1本で色々な画角が撮れる
  • 単焦点レンズ(35mmや50mm F1.8など):明るさ最強。ボケも活かせる

ぶっちゃけ、三脚を使うならキットレンズでも全然いけます。手持ちの場合は明るいレンズがあると圧倒的に楽になるという話です。

三脚(あれば撮影の幅が一気に広がる)

夜景撮影で三脚があると長時間露光ができるようになります。光の軌跡を撮ったり、ISO100でノイズのないクリアな写真を撮ったり。三脚ありとなしでは撮れる写真の種類がまるで違います。

最初は5,000〜10,000円くらいのもので十分です。軽すぎるとカメラの重さで不安定になるので、耐荷重はカメラ+レンズの重さの2倍以上を目安にしてください。

あると便利な小物

  • リモートシャッター(またはスマホアプリ):シャッターを押す振動でブレるのを防げる
  • 予備バッテリー:長時間露光はバッテリー消費が激しい
  • レンズクロス:夜露でレンズが曇ることがある

三脚ありの設定と撮り方

三脚がある場合の夜景撮影は、正直かなり楽です。カメラが固定されているのでブレを気にする必要がなく、低ISO・小絞り・長秒露光で高画質な写真が撮れます。

基本設定の考え方

  1. 撮影モード:マニュアル(M)モード
  2. ISO感度:100(最低感度)に固定。ノイズを最小限にする
  3. 絞り(F値):F8〜F11。レンズの解像力が一番高い「おいしいF値」
  4. シャッタースピード:明るさに合わせて調整。5秒〜30秒が目安
  5. ホワイトバランス:「電球」か「蛍光灯」で青みを出すと夜景らしくなる
  6. 手ブレ補正:OFFにする(三脚使用時は誤作動の原因になる)

撮影手順

  1. 三脚にカメラを固定して構図を決める
  2. マニュアルフォーカス(MF)でピントを合わせる(ライブビュー拡大が便利)
  3. 2秒タイマーまたはリモートシャッターをセット
  4. 試し撮りして明るさを確認→シャッタースピードで調整

ポイントはピント合わせです。暗い場面ではAFが迷いやすいので、ライブビューで明るい部分(街灯や看板の文字など)を拡大してMFで合わせるのが確実です。

光芒(光条)を出すテクニック

街灯や信号の光が星のようにキラッと伸びる「光芒」。あれは絞りを絞ることで出せます。F11〜F16くらいに絞ると光芒がきれいに出ます。絞り羽根の枚数が偶数のレンズだと光条の本数=羽根枚数、奇数だと羽根枚数×2本になります。

手持ちの設定と撮り方

三脚が使えない場所、あるいは三脚を持ってきていないとき。手持ち夜景は設定の考え方が三脚撮影とは正反対になります。

基本設定の考え方

  1. 撮影モード:マニュアル(M)またはシャッタースピード優先(S/Tv)
  2. シャッタースピード:手ブレしない速度を最優先で確保。目安は「1/焦点距離」秒以上
  3. 絞り(F値):開放〜F4。できるだけ光を取り込む
  4. ISO感度:必要に応じて上げる。α7IIIならISO3200くらいまでは実用的
  5. 手ブレ補正:必ずONにする

手持ちで手ブレを防ぐコツ

  • 脇を締めてカメラを体に密着させる
  • ファインダーを覗いて撮る(額・鼻・手の3点支持になる)
  • 壁や柱に寄りかかって体を安定させる
  • 息を吐ききったタイミングでシャッターを切る
  • 連写モードで3〜5枚撮って、一番ブレていないカットを採用する

僕は手持ち夜景のときは連写が鉄則だと思っています。1枚だけ撮って「ブレてた…」となるのが一番もったいないので。

三脚あり vs 手持ち:設定比較表

設定項目 三脚あり 手持ち
撮影モード マニュアル(M) M または S/Tv
ISO感度 100(最低感度) 800〜3200(必要に応じて上げる)
絞り(F値) F8〜F11 開放〜F4
シャッタースピード 5秒〜30秒 1/30〜1/125秒
手ブレ補正 OFF ON
フォーカス MF(ライブビュー拡大) AF-S(シングルAF)
ドライブモード 2秒タイマー / リモコン 連写(Lo)
画質 ノイズ極小・高解像 多少のノイズあり・即応性重視

ざっくり言うと、三脚ありは「画質最優先」、手持ちは「ブレない速度を確保してからできるだけ画質を上げる」という考え方です。目的が違うので、どっちが優れているという話ではないです。

α7IIIの具体的な設定値

僕がα7IIIで夜景を撮るときの具体的な設定値をまとめました。そのまま真似してもらってOKです。撮影場所の明るさによって微調整してください。

三脚あり(展望台・橋の上など)

設定項目 設定値 備考
撮影モード M(マニュアル)
ISO 100 ベースISO固定
絞り F8 光芒を出したければF11〜F14
SS 8〜15秒 露出計を見ながら調整
WB 3500〜4000K 青みのある夜景にしたい場合
フォーカスモード MF ライブビュー拡大でピント合わせ
手ブレ補正 OFF 三脚使用時は切る
ドライブモード セルフタイマー2秒 リモコンがあればなお良い
記録形式 RAW+JPEG 後から調整できるようにRAW推奨

手持ち(街歩き・三脚禁止スポット)

設定項目 設定値 備考
撮影モード M(マニュアル) 慣れないうちはSモードでもOK
ISO 1600〜3200 AUTO上限3200もあり
絞り 開放〜F2.8 できるだけ開ける
SS 1/60〜1/125秒 焦点距離に合わせて調整
WB AUTO or 3500K 好みで調整
フォーカスモード AF-S 中央1点 or フレキシブルスポット
手ブレ補正 ON SteadyShot有効
ドライブモード 連写Lo 3〜5枚撮ってベストを選ぶ
記録形式 RAW+JPEG 高感度ノイズはRAW現像で軽減

よくある失敗と対策

僕自身がやらかしてきた失敗も含めて、夜景撮影でありがちなミスとその対策をまとめます。

失敗①:写真が全体的にブレている

原因:シャッタースピードが遅すぎる(手持ちの場合)、三脚が不安定、シャッターを押す振動。

対策:手持ちならSSを上げてISO感度で補う。三脚使用時はタイマーかリモコンでシャッターを切る。風が強い日は三脚の脚を伸ばしすぎない。

失敗②:ピントが合っていない

原因:暗くてAFが迷った、無限遠のつもりでピントがずれていた。

対策:MFに切り替えてライブビュー拡大でピント確認。撮影後にも拡大再生でチェックする癖をつける。正直、ピンボケは帰ってから気づくと取り返しがつかないので、現場で必ず確認してほしいです。

失敗③:写真が白飛び or 暗すぎる

原因:夜景はカメラの露出計が騙されやすい。明るい光源と暗い空のコントラストが大きいため。

対策:ヒストグラムを表示して確認する。右端に張り付いていたら白飛び、左端に偏っていたら暗すぎ。マニュアルモードで自分の目とヒストグラムを信じて調整する。

失敗④:ノイズがひどい

原因:ISO感度の上げすぎ。

対策:α7IIIならISO3200程度まで、できればISO1600以下に抑えたい。三脚を使ってISO100で撮るのが最も確実。手持ちの場合はRAWで撮影して、Lightroomなどでノイズリダクションをかけるとかなり改善します。

失敗⑤:構図が単調になる

原因:夜景=展望台から見下ろすだけのパターンになりがち。

対策:水面の反射を入れる、前景に建物や植物を入れる、縦構図も試す。同じ場所でも広角と望遠で印象がガラッと変わるので、ズームレンズなら画角を変えて何パターンか撮っておくのがおすすめです。

僕の夜景撮影体験:伏見稲荷とコスモタワー

伏見稲荷の千本鳥居を夜に撮る

伏見稲荷は24時間参拝OKなので、夜の撮影ができる貴重なスポットです。僕が行ったのは平日の22時頃。人がほとんどいなくて、千本鳥居を独り占めできました。

鳥居の中は提灯の明かりだけでかなり暗いので、三脚があるとベスト。僕はISO100・F8・SS10秒くらいで撮影しました。提灯のオレンジの光と朱色の鳥居が相まって、めちゃくちゃ幻想的な雰囲気になります。

ただ、鳥居の中は道が狭いので三脚を広げると通行の邪魔になることがあります。人が来たらすぐにどけられるように準備しておくのがマナーです。コンパクトな三脚か、一脚のほうが取り回しが楽でした。

コスモタワーからの大阪夜景

大阪の南港にあるコスモタワー(咲洲庁舎展望台)は、高さ252mから大阪の街を360度見渡せる夜景スポットです。梅田のビル群、天保山の観覧車、関空方面まで一望できます。

ここはガラス越しの撮影になるので、レンズをガラスに密着させて撮ると反射を防げます。三脚OKのフロアもあるので、長時間露光も可能。僕はここでISO100・F11・SS15秒で撮って、街の光がめちゃくちゃきれいに写りました。光芒もしっかり出て大満足の一枚になりました。

入場料は大人300円とリーズナブルなのも嬉しいポイント。閉館時間が22時(最終入場21時30分)なので時間には注意してください。

おすすめ夜景スポット紹介

僕が実際に撮影した関西の夜景スポットを紹介します。それぞれ詳しい記事も書いているので、気になったらチェックしてみてください。

伏見稲荷大社(京都)

24時間参拝可能で、夜の千本鳥居は圧巻。人が少ない時間帯を狙えば三脚撮影もしやすいです。

コスモタワー・咲洲庁舎展望台(大阪)

大阪を360度一望できる穴場スポット。あべのハルカスより空いていてゆっくり撮影できます。

ダイヤモンドポイント(奈良)

奈良と大阪の県境にある展望スポット。車でのアクセスが基本ですが、奈良盆地から大阪平野までの広大な夜景が撮れます。三脚必須の場所です。

FAQ(よくある質問)

Q. スマホでも夜景はきれいに撮れますか?
最近のスマホは夜景モードがかなり優秀です。ただ、拡大すると塗り絵っぽくなりがちで、光芒や長時間露光の表現は一眼カメラにはかないません。きれいに撮りたい・表現の幅を広げたいなら、やはり一眼カメラがおすすめです。
Q. 夜景撮影に最適な時間帯はいつですか?
おすすめは日没後20〜40分の「マジックアワー〜ブルーアワー」の時間帯です。空に青みが残っている状態で街の灯りが点き始めるので、空が真っ暗になる前のほうが立体感のある夜景が撮れます。完全に暗くなった後の夜景もいいですが、空が黒一色だと単調になりやすいです。
Q. RAWとJPEGどちらで撮るべきですか?
夜景撮影ではRAW(またはRAW+JPEG)推奨です。暗部のノイズリダクション、ホワイトバランスの調整、白飛びの復元など、RAWデータのほうが後処理の自由度が圧倒的に高いです。ストレージに余裕があるならRAW+JPEGで撮っておけば間違いないです。
Q. 夜景撮影で三脚なしでもきれいに撮れますか?
α7IIIのように手ブレ補正が強いカメラと明るいレンズがあれば、手持ちでもかなりきれいに撮れます。ISO1600〜3200・F2.8以下・SS1/60秒くらいの設定で、ノイズは出ますがRAW現像でリカバリー可能な範囲です。ただ、長時間露光の表現(車のライトの軌跡など)は三脚がないとできないので、表現の幅を考えると三脚はあったほうがいいです。

まとめ

夜景撮影は、三脚あり・手持ちそれぞれで設定の考え方が変わりますが、どちらもポイントを押さえれば初心者でもきれいに撮れます。

  • 三脚あり:ISO100・F8〜F11・長秒露光で高画質に
  • 手持ち:ブレない速度を確保→ISO感度で補う→連写で保険

まずは近所の夜景スポットで試し撮りしてみてください。設定を変えながら撮り比べると、パラメータの意味が体感でわかるようになります。僕も最初はそうやって覚えました。

夜の撮影は昼間とはまったく違う世界が撮れるので、めちゃくちゃ楽しいですよ。

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