一眼レフカメラの上部の部品が取り付けられそうな場所、なんというか知っていますか?
この部分は「アクセサリーシュー」と言います。その中でも電気を流すことができるアクセサリーシューのことを「ホットシュー」と呼びます。
このホットシューには様々な部品やアクセサリーを使用することで、快適に写真撮影をすることができます。ただし、取り扱いに注意しないとカメラの故障の原因になったりします。
今回はホットシューについて解説しつつ、おすすめのアクセサリーや手入れ方法についても解説いたします。
ホットシューとは何か?
ホットシューは基本的には一眼レフカメラ・ミラーレス一眼レフカメラの上部にある、アクセサリーを取り付ける箇所のことをいいます。
ホットシューを活用することで、ストロボやビューモニターを使用して撮影を快適にすることができます。まずは基本機能と種類について簡単に理解しておきましょう。
ホットシューの基本機能
ホットシューは、カメラの上部にある小さな金属のスロットで、さまざまなアクセサリーを取り付けるためのものです。ホットシューは、カメラの機能を拡張し、撮影の幅を広げるための重要なインターフェースとして、多くのミラーレス一眼レフカメラに搭載されています。
ホットシューの種類
ミラーレス一眼に搭載されているホットシューも、対応するアクセサリーによって複数の種類が存在します。代表的な種類としては、以下の3つが挙げられます。
1.ホットシュー
最も一般的なタイプで、多くのカメラに搭載されています。アクセサリーの取り付けは、ホットシューに直接差し込む方式です。
2.マルチインターフェースシュー
ホットシューに加えて、他のアクセサリーインターフェースも備えたタイプです。例えば、外部マイクやリモコンなどのアクセサリーを接続するための端子も搭載されている場合があります。
Sonyの一眼レフカメラに使用されている独自規格ですが、様々なアクセサリで機能拡張することができます。
基本的には通常のホットシューと考えて問題ないです。
3.PCシンクロ端子
ストロボなどのアクセサリーをワイヤレスで制御するための端子です。ホットシューに接続するだけでなく、PCシンクロ端子に直接接続することも可能です。
それぞれのホットシューは、対応するアクセサリーの種類や機能が異なります。カメラを購入する際には、自分の用途に合ったホットシューが搭載されているかを確認することが重要です。
ホットシューがあるカメラとないカメラの違い
カメラにも種類によってはホットシューがあるものとないものがあります。
例えば、一眼レフカメラにはホットシューがある、コンパクトデジカメにはホットシューがないものがある、、、などカメラや機種によって様々です。
それぞれ特徴やメリットがあるので、覚えておきましょう。
ホットシュー付きカメラの特徴・利点
ホットシューがあることで、ストロボやマイクなどのアクセサリーを簡単に取り付けられ、撮影の幅が広がります。
例えば、ストロボを取り付けることで、暗い場所での撮影や、被写体に光を当てることで、より効果的な写真撮影が可能になります。また、外部マイクを取り付けることで、ビデオ撮影時の音質を向上させることができます。
さらに、ホットシューには、GPSモジュールや水準器などのアクセサリーを取り付けることもできます。これらのアクセサリーは、撮影の精度や便利性を向上させるのに役立ちます。
ホットシューを持たないカメラの特徴・利点
ホットシューがないカメラは、コンパクトさが特徴である一方、アクセサリーの互換性には限界があります。
ホットシューがないカメラでは、アクセサリーを取り付けるために、別途アダプターが必要になる場合があります。また、アクセサリーの種類も限られてしまうため、撮影の自由度が制限される可能性があります。
どちらを選ぶべきかの判断基準
撮影の用途や持ち運びの便利さなど、自分のニーズに合わせて選ぶことが大切です。
頻繁にアクセサリーを使用する予定がある場合は、ホットシュー付きのカメラを選ぶことをおすすめします。一方、コンパクトさを重視する場合は、ホットシューがないカメラでも十分な機能が得られます。
ホットシューにつけるおすすめアクセサリ
ホットシューにつけるおすすめのアクセサリも紹介しておきます。
ホットシューはカメラの機能を拡張することで、撮影の幅を広げることができたり撮影の手間を省くことができます。ここでは基本的なホットシューに使用するアクセサリーを紹介します。
- ストロボ
- 水準器
- マイク
- GPSモジュール
- ホットシューカバー
- リモートレシーバー
ストロボ
ホットシューにストロボを取り付けることで、フラッシュを焚いた撮影が可能になります。ストロボは、カメラ内蔵のフラッシュよりも強力な光を出し、暗い場所での撮影や、被写体に光を当てることで、より効果的な写真撮影を可能にします。ストロボには、様々な種類があり、撮影シーンや用途に合わせて選ぶことができます。
ストロボを取り付ける際は、ホットシューにしっかりと差し込み、ロックがかかっていることを確認してください。また、ストロボの向きや角度を調整することで、光の方向や強さをコントロールすることができます。
水準器
カメラの水平を確認するために使われる水準器もホットシューに装着できます。
写真撮影において、水平や角度は非常に重要な要素の一つです。最近はカメラの機能に内蔵されているものもありますが、古い機種には内蔵されていないものもありますし、画面には表示したくない方もいるでしょう。
水平がずれていると、写真や動画が傾いてしまい、見た目が悪くなってしまいます。そんなときは水準器を使用することで、水平を保ち、より美しい写真や動画を撮影することができます。
マイク
ビデオ撮影時に外部マイクを取り付けることで、音質を向上させることができます。カメラ内蔵のマイクは、音質が劣る場合があり、特に騒音の多い場所での撮影では、ノイズが混入してしまうことがあります。外部マイクを使用することで、クリアな音声を録音することができ、より高品質なビデオを作成することができます。
外部マイクには、様々な種類があり、用途や予算に合わせて選ぶことができます。例えば、指向性マイクは、特定の方向の音声を拾うのに適しており、インタビューやナレーションなどの録音に最適です。ステレオマイクは、周囲の音を立体的に録音することができ、風景やイベントなどの録音に最適です。
GPSモジュール
撮影場所を記録するためのGPSモジュールもホットシューに取り付け可能です。GPSモジュールは、カメラの位置情報を取得し、写真や動画に記録することができます。これにより、撮影場所を後から確認したり、地図上に撮影場所を表示したりすることができます。
GPSモジュールは、旅行やアウトドア撮影など、場所を記録したい場合に便利です。また、撮影場所を記録することで、写真や動を管理しやすくなります。
ビューモニター
撮影時にファインダーやモニタを覗かなくてよい、ビューモニターもおすすめです。
ビューモニターを使用することで、小さな画面やファインダーを見る必要がなくなるため撮影が楽になります。また動画を撮影する際にも非常におすすめです。ただし、値段は比較的高いので、どうしても必要になった際に購入することをお勧めします。
おしゃれなホットシューカバー
ホットシューを保護するためのカバーには、デザイン性に優れたものもあります。
ホットシューカバーは、ホットシューに傷がつくのを防ぐだけでなく、カメラのデザインをよりスタイリッシュにする効果もあります。様々な素材やデザインのホットシューカバーが販売されているので、自分のカメラに合ったものを選ぶことができます。
ワイヤレスレシーバー
ワイヤレスレシーバーは、ワイヤレスでストロボを制御するためのアクセサリーです。ワイヤレスレシーバーを使用することで、ストロボをカメラから離れた場所に設置し、より自由なライティングを実現することができます。
ホットシューを使用する際の注意点
ホットシューは便利なアクセサリを取り付けできる一方、金属で電気を通す箇所となっています。
下記のような点は注意する必要があります。
- 濡らしたままにしない
- 汚れはこまめにふき取る
- アクセサリをつけっぱなしにしない
濡らしたままにしない
ホットシューは機種によってはプラスチックでできているように見えるものもありますが、アクセサリーとカメラをつなげる接点部分は基本的に金属でできています。
そのため、接点部分を濡れたままにしてしまうと錆びてしまうなど故障の原因となります。もし濡れてしまった場合は水分をふき取るなどした後に防湿庫などに入れて水分を飛ばしてしまいましょう。
汚れはこまめにふき取る
写真撮影は雨や砂埃などの過酷な状況で行うこともあります。特に悪天候の際などはストロボなどのアクセサリーを使用するため、ホットシューにも汚れが付着することがあるでしょう。
その際は汚れをそのままにせず、ふき取ったり、エアダスターで吹き飛ばしてあげましょう。汚れをそのままにしておくと錆びたり、アクセサリーを使用した際に誤作動を起こしてしまったりと故障や不調の原因となります。
アクセサリをつけっぱなしにしない
アクセサリーの使用後はホットシューにつけっぱなしにしないようにして下さい。ホットシューにアクセサリーをつけっぱなしにしてしまうと、ホットシューに力がかかって破損する可能性があります。
特にアクセサリーをひっかける部分が破損してしまうと、接点が無事でもアクセサリー取り付けることができなくなってしまいます。面倒かもしれませんが、ホットシューに取り付けたアクセサリーは毎回取り外すようにしましょう。
ホットシューのメンテナンス方法
ホットシューは汚れや水滴をそのままにしてしまうと、故障する可能性があることは理解してもらえたと思います。では詳しいメンテナンス方法はどのような方法があるのでしょうか。
主なメンテナンス方法は次の通りです。
- エアダスターを使用する
- アルコールでクリーニングする
- 綿棒での細部の掃除をする
- シリコングリスの使用
エアダスターの使用
エアダスターを用いて、ホットシューのホコリやゴミを飛ばします。ホットシューは、カメラの露出部に位置するため、ホコリやゴミが溜まりやすい場所です。
エアダスターを使用することで、ホコリやゴミを簡単に取り除くことができます。
アルコールでのクリーニング
アルコールを使ってホットシューの汚れをきれいに拭き取りましょう。
ホットシューに汚れが付着している場合は、アルコールを含ませた綿棒などで拭き取ります。アルコールを使用する際は、カメラ本体にアルコールが直接触れないように注意してください。
綿棒での細部の掃除
綿棒を使って、細かい部分まで丁寧に掃除することが重要です。ホットシューの接点部分や、アクセサリーを取り付ける部分などは、綿棒で丁寧に掃除することで、より綺麗になります。
綿棒を使用する際は、綿棒の先がほつれていないかを確認してください。綿棒の残りかすがホットシューに残ってしまうと、アクセサリーを取り付けた際にうまく動作しない可能性があります。
シリコングリスの使用
シリコングリスを使用すると、接点部分を保護し、接触不良を防ぐことができます。ホットシューの接点部分は、アクセサリーとの接触によって、汚れや酸化が発生することがあります。
シリコングリスを塗布することで、これらの汚れや酸化を防ぎ、接触不良を防止することができます。シリコングリスを塗布する際は、少量を塗布し、均一に伸ばしてください。
まとめ
ホットシューを活用することで、ミラーレス一眼カメラの機能は大幅に向上します。使い方やメンテナンス方法を理解し、あなたのカメラライフをさらに充実させましょう。